岐阜県の温泉地の中で標高が高いエリアにたくさんの旅館が集まって
いる集落があります。
有名な北アルプスの山脈から西に位置する場所に数多くの旅館があり
その殆どに源泉掛け流しの露天風呂があります。
観光地である高山から自動車で1時間くらいすると、最初の温泉地である
平湯温泉に到着します。
そして、そこから北上して西穂高岳を目指して行く過程に温泉旅館が
数多くあって、5つの温泉地で構成される地域を奥飛騨温泉郷と言って
います。
ここは、戦国時代に武田軍の兵士が平湯で休憩している時に、偶然
猿が湯船に浸かっている姿を見て、これはお風呂か何かであると思い
同じように湯に浸かったら凄く疲れがとれて、初めて温泉の存在を
知ったというエピソードがあります。
それから、大正時代になって温泉を売りに旅館が出来始め、交通の
要である平湯では温泉街が形成されていったのです。
そして、1980年に 奥飛騨慕情 という曲が大ヒットして、その名が
全国に知られるようになり、80年代のリゾート開発の波に乗って
奥飛騨エリアは次々と旅館が開業してブームになっていきました。
昔は吉城郡上宝村一重ケ根という住所でありましたが、市町村合併
により、高山市奥飛騨温泉郷福地〇〇という住所になりました。
あと、97年に平湯トンネルが開通し、東京からのアクセスが多くなり
翌年には新宿からの高速バスがスタートして観光客が奥飛騨温泉郷
に集まりだしたわけです。
なお、平湯バスターミナルから上高地行きのバスが出ており、又
乗鞍岳行きのバスもあって、夏の観光シーズンは大変な賑わいで
しかも海外からも旅行客が来るので、奥飛騨が温泉リゾートの拠点
として21世紀から注目されているのですよ。
やはり、100%天然温泉で露天風呂が豊富なエリアだけにファンが
全国にいて、毎年やって来る人もいるので本当に有名な温泉郷に
なったものであると考えます。
実は全国の温泉の湧出量のランキングで奥飛騨温泉郷は第3位
と言われており、長野県側にも温泉地はあるのですが、それほど
温泉が湧いていないので奥飛騨エリア一帯は異常なくらい温泉に
恵まれているのです。
そんな秘湯である奥飛騨温泉郷の各温泉場の説明をしますので
最後までチェックしてみて下さい。
奥飛騨温泉郷にある各温泉場の紹介
平湯温泉
奥飛騨エリアで最初に温泉が発見され、湯治場として江戸時代
から知られており、大正時代になって温泉旅館が創業しました。
昔から、長野県と岐阜県の中間地点で、休憩する場として多くの
旅人が平湯にて泊まっていたことから、数多くの旅館があります。
単純アルカリ温泉で、源泉も豊富でいろんな客層がいます。
温泉街の中に神社もあり、土産屋さんや飲食店もあります。
少し離れた場所にスキー場もあるので、冬に来られる人もいます。
福地温泉
奥飛騨でも西エリアにある温泉地で、こじんまりとした
温泉街ですが意外と人気があります。
古民家を移築した高級旅館が多く、以前はテレビでも紹介
され予約が殺到したこともあります。
あと、午前中にだけ営業している朝市のお店や、化石などを
扱った施設があり興味深いエリアであります。
単純アルカリ温泉で、源泉も豊富でいろんな客層がいます。
新平湯温泉
奥飛騨の中央部に位置する温泉地で、県道沿いに数多くの
旅館があり飲食店もあるのでツーリングをする人に人気が
あります。
1部の旅館では混浴もできたりと、バリエーションがあって
個性的なお宿が多いイメージです。
あと、鮫の養殖や山椒を栽培、ドラゴンフルーツを生産する
人がいて以前テレビで紹介されていました。
単純アルカリ温泉で、源泉も豊富でいろんな客層がいます。
栃尾温泉
奥飛騨では歴史は古い方ですが、旅館の数は少ないので
あまり知られていないエリアです。
蒲田川沿いということもあり、景観は良いので立ち寄った
時に眺めるのもいいですね。
スーパーや酒屋があるので、お買い物はここでするのが
ベストです。
新穂高温泉
奥飛騨の最北端にある温泉地で、北アルプスの麓にある
ので標高が高く大自然の中にあるイメージです。
やっぱり、露天風呂が広いので雄大な景色を見ながらの
温泉浴は最高で、混浴できる旅館も多く人気です。
少し離れた場所に中尾地区があって、ここも旅館があり
隠れ宿が温泉ツウには知られています。
あと、新穂高ロープウェイが有名で、西穂高岳からの
眺望が圧巻でお薦めスポットになっています。
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